議長退任あいさつ

昨年の5月12日、議員各位の御推挙をいただき、県議会議長の要職に就任して以来、小島副議長とともに、誠心誠意、円満公平な議会運営に万全を期すとともに、同僚議員各位の御協力をいただきながら、県政発展のため努力してまいりました。

本格的な人口減少時代が到来する中、昨年は「地方創生元年」と呼ばれますように、全国の自治体で総合戦略を策定し、「急激な人口減少の緩和」や「地域経済の活性化」など、将来を見据えた取組が進められてきたところであります。

本県におきましては、人口が210万人を割り込み、少子高齢化・人口減少の傾向がより鮮明となる一方、北陸新幹線の金沢延伸・飯山駅の開業や、善光寺御開帳に過去最多の707万人が訪れるなど、将来に明るい見通しを感じることのできる一年でありました。

このように明(めい)と暗(あん)の交錯(こうさく)する、先行きの不透明な時代を迎える中、県政の意思決定機関であり、二元代表制の一翼を担う議会の役割と責任は大きく、その重要性は一層増しているところであります。

 こうした中、私は、5月の所信表明で申し上げましたとおり、県民と議会が交流する機会を更に増やし、県民の県政への関心を高めることが何より重要と考えてまいりました。

このため、小島副議長が委員長を務める広報委員会の皆様とともに、県内の中学校、あるいは中山間地域の小規模自治体を訪れ、3回にわたり、「こんにちは県議会です」を開催して県民の皆様との意見交換を行いました。

小学生を対象とした議場見学や、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられることを見据え高校生の議会見学を行うなど、これからの長野県を担う若い世代への取組も、積極的に進めてきたところであります。

 議会改革につきましては、企業の海外進出やインバウンドなどグローバル化が進展する中、議会による海外調査を再開し、シンガポール及びマレーシアへ議員を派遣したこと、

審議会委員等への議員の就任の見直しを行い、議会は地域住民の意見反映や政策提言の役割も期待されていることも踏まえ、知事から依頼のあったものについて就任することとしたところであります。

地方分権が進み、県議会の果たすべき役割が極めて重要なものとなる中、県政のチェック機能はもとより、政策提言や政策立案機能を充実強化し、県民にわかりやすく、開かれた県議会とするためにも、今後も県民の声に耳を傾け、不断の改革に取り組む努力を続けることが肝要と考えるところであります。

 このように、思い起こせば様々ございますが、議長としての重責を果たすことができましたのも、小島副議長並びに同僚議員各位をはじめ、理事者や報道の皆様、県民の皆様の御支援、御協力に対し、厚く感謝申し上げます。

今後は、議長としての、この一年間の経験を活かし、一議員として、皆様方の御指導、御鞭撻をいただきながら、引き続き、県政発展と県議会の充実に向けて、努力して参る所存でございます。

びに、議員並びに理事者各位の、益々の御健勝と御多幸を心から御祈念申し上げ、議長退任の挨拶とさせていただきます。

一年間ありがとうございました。

官邸

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