雹(ひょう)の被害視察
7月9日に、小諸市・御代田町・軽井沢町の佐久地域を中心に雹が降り、
全県で12億もの被害を与えました。
早速、農政林務委員会で13日に被害が甚大な区域を中心に、5箇所の現場視察を行いました。
以下にその状況を報告いたします
@小諸市(松井)りんご園
*養分の配分が変わり来年に影響するので、傷ついたりんご(写真@)をまだ落とすことができない
*加工用に出来るだけまわしたい
A小諸市(八満)
*出荷本番目前で、13日の出荷状況は、本来なら15,000ケースほどであるところが、
レタスは1,500ケース、キャベツが0であった。
雹による被害は、私達消費者が考える以上に深刻な被害である。
*外葉が開いてしまい(写真A)、中まで雹が達し穴が開き腐らす原因になっている
B御代田町(塩野)
*一番被害が甚大な地域で(写真B)、農業所得を年収の10〜15%しかまだ得ていない状況での被害で、お盆まで所得なし
*レタス・キャベツからブロッコリーに転化し、この時期は北海道とこの地でしか出荷できないことから、1000万円ほどの売り上げになるらしいが、出荷し出してから1ヶ月ほどしか経っておらず、お盆過ぎまで仕事がない状況。
ブロッコリーには支援がなく、精神的なダメージも大きい。
C御代田町(馬瀬口)
*ガラス張りのハウスでメロンを作っていたが、その屋根のガラスが割れ(写真C)、いつ屋根のガラスが落ちてくるか危険で、作業に支障をきたしている
*7月25・26日の出荷予定であったこともあり、今後の出荷予定に大きく影響する事は必須
*また、メロンは雨に当たると病気になってしまい、生産者の方々の収益や、市場価格の高騰など、様々な影響が懸念される
D軽井沢町(杉瓜)
*今年は1ケース10kgのキャベツが1,500円と値段が良かったにもかかわらず、被害にあったため、加工用に使えるキャベツを15kgネットに入れ(写真D)、300円〜400円で売っているが、売るところがなかなかない上、3日で腐ってしまう。
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お盆まで収入が見込めない
◆◆対策◆◆
*県としての対応は以前の被害時より遅いとのことでした。
*支援策としては、市町村が行う無利子融資に、1/2助成する制度があるが、市町村がそれを決めないと、県だけの判断では助成することができない。
こういう時こそ、迅速な対応が必要で、会議ばかりでなく、食べられるものは、「雹被害救済事業」ということで、キャンペーンを行って人が集まっているところで売れば、多少高くても買ってくれるのではないでしょうか。
それこそ県職員がゼロ予算で出来ると思います。
一刻も争うことなので、今後はこのようなマニュアルができれば良いと考えます。
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