スイスツェルマット2日目

imageimageimageimageimageimageimageimageimageimageimageimageimageimageimageimageimageimageimageimageimageimageimageimage

視察5日目、最初に、1898年にアプト式登山鉄道で開通した、「ゴルナーグラート鉄道」を視察、3,089mの終点まで、33分間で約1,500mを登り切り、その間様々な角度からマッターホルンやモンテ・ローザを展望、展望台では360°に4,000m級の山々が望むことができ、マッターホルンが一番近づいた瞬間でありました。
次に、ロープウェイを3本乗り継ぎ、約40分で3,883mの「マッターホルン・グレイシャーパラダイス」に到着、展望台では、4,000m級の山々とアルプス氷河が一望でき、イタリアの集落や有名なモンブランまで見ることができました。頂上付近は、スキーヤーが多く、この付近は、夏でもスキーができることから、各国のスキーナショナルチームが合宿を行うところでもあります。レストランのトイレは使用料として2CHF(スイスフラン、約240円)かかりますが、食事や買い物をすれば2CHFは引いてもらえます。登山鉄道とロープウェイの料金は、チューリッヒからの鉄道利用により、半額になる「スイストラベルシステム」で、このような共通パスのシステムは、スイス国内で構築されています。このトラベルシステムをはじめ、登山することなく、短時間で4,000m級の山岳景観を気軽に一望できるインフラ整備など、今後の山岳高原観光に活かせていきたいと思います。
最後に、ツェルマット観光局ルッゲン局長と懇談。この地域は、村長や議員はいますが、地域のルールなどを決めるのは住民総会で、直接民主主義を推進しています。スイス全体でこのような傾向はあるようであります。観光業に依存するツェルマットは、観光局の影響が強く、今後は時代にあった取り組みを若い世代の意見を汲み取りながら、インターネットなどを更に活用していくことを目指しています。ツェルマットに宿泊すると、1泊2.5CHF(約300円)の宿泊税がかかり400万CHF/年、全企業から観光促進税を徴収し200万CHF/年、会費収入100万CHF/年、合計700万CHF(約8億5,000万円)が観光局の運営費になります。日本人観光客は、2014年で79,919人、特に夏に多いようであります。今後の案内については、どの国の観光客でもわかるようピクトグラム(絵文字、写真の登山鉄道参照)を推奨していくとのことです。これは、日本人が考案したようでありますが、あまり日本では普及していません。
ツェルマットでの観光業への取り組みは、同業者が協力し合い、伝統を守りつつも新しい物は取り入れ、常に進化し、リピーター率を向上させてきました。長野県観光に反映すべき、ヒントはたくさん得ましたので、様々な形で提案していきます。世界トップクラスの観光を肌で感じ、自分の目で見ることが出来ましたことは、大変有意義な2日間でありました。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です